急病

 

 

日時:2004年4月4日、5:00PM頃
場所:ゴルフ場の研修会
救助者:東京都北区・輪島節雄さん。

MFA受講日: 2004年4月3日

 

 

出来事と救助者がとった行動:

 

2004年 4月4日、ゴルフ場の研修会の会議中、副会長の具合が急に悪くなり、額から汗を出しテーブルにふせてしまった。意識ははっきりとしており、『 救急車を呼ばなくても良い。』と意思表示をしていたが、脈が弱く、半年くらい前に手術を受けていたことも知っていた為、インスリンのこと等心配になり、本人を無視して救急車を手配した。 他の人が同時に家族へ連絡をした。その後、生命に問題なかったとの連絡をもらい安心した。なんと、MFA受講の次の日のことだった。

 


 

日時:1999年10月
場所:福島県・福島市内のプール
救助者:松野輝美さん(MFAプロバイダー)

MFA受講日: 1998年4月26日

 

 

出来事と救助者がとった行動:

 

私はスイミングのインストラクターをしています。スイミングの成人レッスン中に50才以上を対象にしたクラスがありますが、そのレッスンでのことです。

私のレッスンが終わる頃、隣のコースのレッスン中に頭痛を訴えている方がいるとのことで、自分のクラスを終了して事情を聞きに行きました。その方は急に後頭部(首のつけ根の部分)に痛みを感じたらしいのです。すぐにプールサイドに上げましたが、横たわったまま動くことができません。私はすぐにスタッフを集め、その方の手を握ってしきりに呼びかけ、同時に責任者を呼びに行かせ、毛布を持ってきてもらいました。しかし、状況は好転しないので救急車を呼んでもらい、家族に連絡をしてもらいました。患者の荷物もまとめさせたりしていると、その方が汗ばみはじめ、暑さを訴えたので上半身だけ毛布をはぎ、救急車が到着するまで呼びかけと呼吸、脈拍のチェックを続けました。救急車が着いた頃には意識はなく、呼吸と脈拍は若干早くなっていたように思います。

その後は救急隊に任せ病院へ行きましたが、クモ膜下出血だったそうです。3人に1人は亡くなってしまうという程の重体でしたが、数週間で意識を取り戻し、多少の後遺症はあるものの自宅で生活できるようになるまで回復したそうです。

 

 

救助者の感想:

 

その方を担当していたコーチはふるえが止まらず病院へかけつけた時には貧血で倒れてしまうほど驚いていました。私は幸い何度かMFA講習を受講し、その度に何かが起きた時どのように冷静に対処すべきかを自分なりにシミュレーションをしているせいか、冷静に対応できたのではないかと思います。いつも講習で「その場にでくわしたら動けなくなる人が多い」と言われますが、やはり、一瞬どうしたらいいか足がふるえる程の恐怖感に襲われました。しかし、助けなければ、という責任感が私を支えてくれたように思います。